≪高等学校生 ”青春”≫


1995.4月   HMRメンバー、各々の高校に入学。
          ファルとマナブ以外、みんな同じ高校で、私と斎藤がまたもや同じクラスになった。
          私はハンマーと登下校を共にし、バスの後ろを常に占領する世間知らずの高校生であった。

           ≪背景補足≫
          高校1年生の時のHMR構図。
          >ファルは別の学校になった為、交流が少なくなった。
          >福田&ダイシとは、学校でタムロすると言う事はほとんど無かった。          
          >上記の2点が原因となって、HMRとしての活動&イベントがほとんど無かった。
          (↑私はハンマーと普通に遊んだりはしていた。)
1995.7月   ハンマーが、クラスで 「不思議な人」 と呼ばれ始める。(苦笑)
          これより約1年後、女子を含めたクラスメート達に私も同じ様な事を言われた。
          本人に自覚は無かったようだが、斎藤は声がでかかったので、どこでも目立っていた。

           ≪背景補足≫
          HMRメンバーは、公式の場に出ると異教徒とみなされてしまう事を再認識。
1995.秋    「おいヒロセ!!俺、やったぞ。」事件発生。

          山の色が変わり始めた秋、某日。
          ファルは、1日の疲れを癒す為に風呂に入っていた。
          体を綺麗にした後、浴槽につかり、「ふぅ〜」と一息ついた時の事だった。
          ―ピンポーン― 玄関の呼び鈴がファル家に響いた。 
          この時、家には風呂場内のファルしかいなかった。
          「こんにちは〜。こんにちは〜。」
          ファルはこの声に聞き覚えがあり、それが福田であると確信するのにそう時間はかからなかった。
          そして、「福田なら待たせても良い」と考えたファルは、このまま風呂を楽しむ事に決めた。
          玄関先で、ゴソゴソと物音がした。
          「おじゃましま〜す。」
          ファルは、別段気にするわけでもなく、まあ勝手に上がって待っとけと思っていた。
          すると突然、風呂場前で不意に物音がした。
          ガラッ、と言う音がして、風呂場の扉が全開になる。
          入り口には福田が勇ましく男闘呼立ちしており、
          一糸まとわぬファルも、なめられてはいかんと、毅然とした態度で福田の顔を見た。
          そして、間髪入れず福田が、小さくガッツポーズしながら、こう言い放った。

           「おいヒロセ!!俺、ったぞ。(ニッコリニコニコ)」

          ファルは、「へ?」と思ったが、毅然とした態度で福田に聞き返した。
          「え?何をしたんだ?」
          福田は、照れながら、それでいてニヤニヤしながらこう返した。

           「いや、だから、ナニを・・・ヤってきた。(ニヤニヤ)」

          ファルは、福田が言いたい事、福田が男闘呼になった事、全てを理解した・・・。
          それからファルは、おもむろに立ち上がり、純真無垢の姿のまま風呂場に仁王立ち。
          そのまま福田を睨むようにして対面、そして一喝した。

            「早く出て行け!(顔に似合わぬなんたる一物)」

          近年まれに見る、説得力があるのか無いのか、良くわからない一喝であった。
1996.4月   無事HMRメンバー全員昇級。高校2年生になった。
          私は、またもや斎藤と同じクラスに。運命的なものを痛感しました。
1996.7月   3年生が部活を引退する時期。
          応援団だったハンマーが、第50代応援団長に就任。
          この頃私は帰宅部だったが、放課後に応援団に遊びに行くようになり、
          そこで、後に2代目HMR総帥候補となる、福井耕大(食い放題=同義語)と出会った。
          ついでに言えば、ダイシも応援団で第50代太鼓叩きに就任した。

           ≪背景補足≫
          ハンマー、全く女っ気無し。というか、自ら封印していたらしい。
          中学生の頃から女の話は全くしない男闘呼だったから、「団長」と言う冠は、良く似合ってた。
          ついでに言えば、20歳位までHMRメンバー同士で恋愛相談をした事は一度も無かった。
1996.8月   広田っ子を加えて、HMR主催によるキャンプに行こう、という計画が立ち上がった。
          当日へ向けて、手抜かりが無いように、参加者は綿密なミーティングを何度も行なった。
          そんな中、「あ、オレん家にテントあったよ。任せて」と言う者がいた。福田である。
          レンタルは金がかかる。HMRは、これ幸いとばかりに、福田にそれを一任した。
          こうして、確認を怠らず、各々準備万端の状態で当日を迎えることが出来たのだった。

          駅にて、主だったメンバーはすでに集まり、後は福田が来るのみとなっていた。
          そこへ、車で送ってもらった福田がやってきた。明らかにリュック以外は手ぶらである。
          ああ、車の中に置いてるんだな。確かにでかいからな。手伝わなきゃ。とみんなは考えた。
          そんな考えをよそに、福田家の車はすでに我々にバックランプを見せていた。
          一同は困惑し、誰ともなしに、「あれ?テントは?」と聞いた。

           福田  「あぁ〜ゴメン。やっぱり無かった。」

          福田は、その日のキャンプ場にて、木の棒を「槍として持っとけ。」と渡され、
          レンタルテントの外にて「蚊」の侵入を防ぐ、不眠の番人の刑に処された。
          そんな時、HMR上層部はテントの中で、星について語っていたらしい・・・。
1996.9月   オーガニック斎藤、正式にHMRに加入。

          斎藤  「俺って、HMRなの?」
          ファル 「当たり前じゃっ!ボケっ!!」

          と一喝し、斎藤の正式加入が決定した。

           ≪背景補足≫
          ファルが斎藤を許可したのは、「面白かったから」。
          この時まで他のメンバーは、斎藤は一匹狼という認識を持っていた。
1996.秋    原岡(高2からのお友達)と斎藤が、ケンカした。
          ケンカの原因は、斎藤が広末涼子をバカにした。それだけ(笑)。
          この時から高3の夏まで、2人は口も聞かない仲となった。
          2人とも共通の友達であった、私や小林(いいひと)は、大変迷惑だった。
          原岡の、広末に対する思いが強すぎた為に、このような長期冷戦が生み出されたと言える。
          ちなみに、斎藤は「もう気にせんちゃよかと思わん?」と私に言い、仲直りしたがっていた。
1997.夏    「ファルは超下戸」と言う事を再認識した事件発生。
          前々から、「酒は嫌いだ」と言ってたファルに、私達の予想を上回る事態が発生。
          詳細は下記の通り。

          その日、福田とハンマーは暇だったので、ファルの家に向かっていた。
          ファルの家に着いた二人は、ファルが一人である事を知っていたので、
          チャイムも鳴らさず、「お〜い」と声をかけて中へと入っていった。
          そして、2人が居間へと歩を進めた時、衝撃の光景が目に入ってきた。
          ソファに寄りかかり、うなだれているファル。2人にかけられる「お〜ぅ」と曇った歓迎の声。
          2人は、「何事だ!?」と思い、ファルに真相を聞いてみる事にした。
          真っ赤な顔をしたファルは、覇気の無い曇った声で、こう答えた・・・。

           「炊き込み御飯の匂い嗅いでたら・・・気分悪くなっちゃって・・・
              ・・・味付け用の…日本酒のせいだ・・・・・・。ウエップ。」


          2人はそれを聞き、「え〜〜〜!?」と驚愕し、そして、大爆笑した。

          これとは別の日だが、飲み会があった時に、
          チューハイ半分を飲んだ時点で、ファルは何故かソファにうなだれ、

           「しょ〜ぉちぃ〜くばい。しょ〜ぉちぃ〜くばいぃ。(松竹梅、松竹梅)」

          と、渡哲也ばりの声で、定まらない視点のまま何回も何回も繰り返し歌っていた・・・。
          ファルがどのような心情で、「酒のCMのテーマ曲」を口ずさんでいたのか、
          今となっては、誰も知る由も無い・・・。
1997.夏休み  夏休みと言う事で、毎日のように遊んでました。

          カラオケ編 (ファル&福田&私。時々マネージャー&近藤ちゃんも)
          ファルは必ず演歌唄ってたような気がする。後、何故か白いニット帽かぶってた。
          福田と私は、笑いを追求するファルを無視し、普通に歌ってた。

          山登り編 (ハンマー&ファル)
          その日、ファルはハンマーによって突然、駅に呼び出された。
          ハンマーが、開口一番「金、いくら持っとるや?」と言ったので、
          ファルは素直に自分の持っている金額を確認し、報告した。

           ハンマー 「じゃ、佐賀県の○○駅まで行けるな。」

          ここで私なら、「え!?ちょっと待って、何で?」と言ってしまう所だが、
          さすがはファル、「なめんな」と言わんばかりに、

           ファル 「ああいいよ。お!?温泉もあるジャン。入りに行こうぜ。」

          と、ノリノリでハンマーの独断突発イベントに参加する事となった。
          (実際ファルは、「あ、行きたい。ワクワク(^ー^*)」って思ったそうです。)
          佐賀県○○駅に到着し、温泉を求めて歩いていた二人の目に、あるモノが飛び込んできた。

           ファル 「ハンマー、山があるよ。・・・・・登ろっか?ってゆーか、登ろう。」

          ここで斎藤なら、「え〜〜!?マジで〜?きつかた〜い。(末っ子)」と言う所だが、
          さすがはハンマー、「かかってこい」と言わんばかりに、

           ハンマー 「おお、いいな。私も望むところだ。」

          と、ハンマーは並々ならぬ意欲を見せ、2人は目の前に広がる山へと入って行った・・・。

          その結果、2人は 遭難
          道とも言えぬ場所をかき分けて進み、途中、足を踏み外したファルをハンマーが引っ張り上げ、
          ようやく見つけた山奥の民家の屋根を歩き、数時間後、2人は国道へと戻る事が出来た。
          そして、無事に国道に帰還し、疲労と安堵に包まれる中、ファルが言った。

          「ハンマー・・・、さて、温泉にでも入っていくかぁ。ハッハッハ(空笑い)」

          2人は、「もう山は登らん。」と誓った・・・。

          『ファル退院おめでとう焼肉パーティー』編 (HMR全員&関係者大勢)
          退院とは言っても、ただ単に足をケガして通院しただけで、生命の危機は一切ありません。
          とりあえず、パーティーの日がケガの直後だったから、こう呼ばれる様になっただけです。
          焼肉パーティーは、前々から計画されてた。と言う訳です。
          んで、すんげぇ盛り上がったね、これは。
          とはいえ、私は後半は泥酔してしまい、全く記憶がありません。
          学校の事や、元彼女の事で参ってたのでしょう、私は号泣して皆に慰められてました。
          あの時は、本当にご迷惑をおかけしてすみませんでした。(土下座)
          このパーティーの様子は、8ミリビデオに収めてあります。見たかったら長崎まで来てください。
          映っているものは、はっきり言って、みんなやりたい放題。って感じです。

           ≪背景補足≫
          この時が、一番「青春」してたような気がします。
1997.9月   この頃、JR青春18キップを購入。
          特権をフルに使い、休日は電車で何処かに行く事が多かった。
          ある日、九州一周計画が持ち上がり、ファル、ハンマー、ダイシ、福田が参加を表明。
          これに、中学時代は遅刻魔、高校では柔道部の伊藤を加えて実行された。
          が、九州を半周した所で断念。原因はやはり、時間が足りない。といった点であった。
          ファルはいいが、その他の受験生参加者にとっては、無謀な策であった。
          ちなみに、私は一度もこの旅に参加していない。
1997.9月   私の学校で、体育祭が行われた。
          この時、私は学校を辞めてはいなかったが、楽しそうだったので、私服で遊びに行った。
          そんでもって、ハンマーに呼ばれたファルも、私と一緒に体育祭に来ました。
          〜午前の競技が終わり、昼休み時間中。応援団部室にて。〜
          私とファルは、帰ってきたハンマー達に、「お疲れさん」と声をかけた。
          体操服のみんなは、テーブルに付いた後、各々持ってきた昼飯を食べていた。
          ハンマーが食べ終わる頃だっただろうか、ファルが不意に話し始めた・・・。

           「ハンマー、髪・・・切ろっか♪(ニッコリ)」

          そう言ってファルは、どこからとも無くバリカンを出し、それをテーブルに静かに置いた。
          ハンマーは一瞬たじろいだが、落ち着いてファルに聞き返した。
           「…何で?(苦笑)」
          ファルはバリカンを手に取りながら、こう答えた。

            「応援団の入場曲は『蝶野のテーマ』やろうが!お前も蝶野カットじゃっ!!
           (*注…蝶野=「ちょうの」新日本プロレスのカリスマレスラー。得意技はヤクザキック。)
           (*注…蝶野カット=ソフトモヒカンを、もっとヤクザチックにしたもの。)

          ハンマーは、みんなの手によって、ファルが差し出した椅子に座らされた・・・。
          …バリカンの音が鳴り始めて5分後。ファルは、独り言が多くなっていた。
           「あれ?」 「あ、右の方が」 「あ、左の方が」 「はっはっは。(空笑い)」
           「おい、お前はこれからずっと、右に20度ほど顔を傾けて生活しろ。いいな?」
           「カガミはまだ見るでない!(汗)俺に全て任せろ!(汗)」
          私を含め、周りの皆は大笑いしながら、変化していくその光景を見守った。
          そして15分後、
          ファルが始め言っていた「蝶野カット」とは似ても似つかぬ髪形が出来上がった。
          簡単に言えば、「中途半端な坊主」。しかも、左右のバランス、部分的な長さが揃ってない上に、
          途中で色々と細工してごまかそうとしたため、目も当てられぬ面白い髪形になってしまった。
          そして、大笑いしているファルの、慰めの一言。

           「いや〜すまん、ハンマー。 私も予想外だった。(笑)」

          ハンマーは、体育祭が終わった後、私達を置いて、一人で床屋に直行した。

           ≪背景補足≫
          みんなで校庭に向かっている時、女子生徒がハンマーの頭を見て笑ったのを確認。
          応援が始まる直前、グレートムタの顔ペイントした福田とファルが、
          校庭のど真ん中(来賓席のど真ん前)で、毒霧を吐いて走り去るという暴挙を敢行。
1997.9月某日 「もう山は登らん。」と言っていた2人が、汚名返上の為に山登りに再挑戦。
          再戦場所は、最悪の事態を逃れる為に市内の山を選び、行なわれた。
          隊列は、ハンマーが道を切り開き、ファルが後方の安全を確保する。というものだった。
          そして、1時間ほど歩いたあとの2人の会話。

           ファル 「さっきから言おう言おうって思いよったっちゃけど・・・道、知っとるとよね?」
           ハンマ 「は!?俺はお前が止めないから、この道で合ってると思ってたんだぞ!?」

          ・・・ファル&ハンマー、再び遭難。(笑)

          数時間後、必死に道を探し、必死に歩きつづけた結果、無事に下山。
          「山登りは、してはいけない事」2人は、そう確信した。(終)
1998.大晦日 私は、受験生の福田を呼び出し、同じく受験生のハンマー家を0:00に奇襲。
          ハンマーの机を物色し、最後に「お前ら受験生だろ?」と激励して帰った。
          正月のイベントは、センター試験前と言う事で、両親の気持ちを配慮してノータッチだった。
1998.3・1  高校卒業式。
          学生はみんな無事に卒業。各々の進路は以下の通り。

           >ファル&私…中退して働いてたので、進路とか関係無し。
           >福田…………無事に長崎大学に合格。勉強は、受験の数週間前からやったらしい。
           >ダイシ………無事に長野の工業系大学に合格。
           >斎藤…………願書提出間に合わず。進学がご破算となる。(笑)
           >ハンマー……サクラの花は咲かなかった。長崎の予備校に自宅から通う事に。
           >マナブ………HMR全員の予想通り、家業を手伝う事に。(職人バンザーイ!)

          というわけで、一般的に考えられる限りの道を網羅したHMRメンバーだった。
          んで、私は店長に「卒業式なんで、この日休ませてください!」とお願いし、学校に行き、
          知ってる顔を見る毎に、「卒業おめでとう!」と言いまくっていた。
          旧友の、「退学したヤツがなんでおるねん。」 の言葉が、今となっても印象深い。

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